『おもいで草々』 4話

【二代目の犬】
モーフ(一代目の犬)が、いつの頃から居なくなったのか、おぼえがない。
その後クレー(粘土)と父が命名した、大型のミックス犬が、我家の一員になっていた。
あの頃は、リードなんかつけてなく、自転車の遠乗り会にも、どこへでもついて歩き走り、甘えん坊でかわいかった。
猫も犬も、迷子か捨てられた連中が居ついたもので、次第に数がふえていった。
番(つがい)の鵞鳥(がちょう)や鶏も十数羽いて、家人より多く、畑の中の動物園のよう。
昭和一桁の頃の河村家の風景であった。
このクレーは陸軍の兵隊さんの行列が通ると、嬉しそうにどこまでもついて歩いたそうで、慶び重なる、シッポを振ってついて歩く姿に、兵隊さんにかわいがられ、後に陸軍さんの分駐所に貰われ、軍用犬という身分を頂いたそうだ。
(K.ソロ)

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『おもいで草々』 4話 への2件のコメント

  1. かず より:

    大正から昭和の時代に、現代のイクメンのような目呂二パパ、とても素敵です。

    • merodi より:

      かずさん、コメントありがとうございます。
      ソロは、目呂二が39歳となってから授かった一人娘でしたので、かなりかわいかったはずです。
      ソロも父親からの愛情を今も忘れることなく、思い出してくれます。

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