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『おもいで草々』 9話

【我楽多宗(がらくたしゅう) 平凡寺さん】 私の覚えている平凡寺さん(本名 三田林蔵)は、細面で眼鏡の奥に、鋭い眼光のおじいさんでした。 耳が不自由で、話は専ら筆談でした。 夫人とは手の平に、人さし指でコチョコチョと書い … 続きを読む

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『おもいで草々』 7話

【二弦琴(ニゲンキン)】 父(目呂二)は、音楽も好きだった。 その名残が、今も追分(長野県)においてある二弦琴である。 三味線も弾いたし、ヴァイオリンも自己流に弾きこなし、一人悦に入っていた。 師匠に習ったことはなかった … 続きを読む

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『おもいで草々』 6話

【郷里】 私の古里は、岐阜の池田山(揖斐郡)の父の郷里である。 祖父、河村静馬(目呂二の実父)は生真面目な堅人だったそうである。 村長を務めた折は、チューエンと呼ばれていた馬で役場にでかけていた。 長兄、父(目呂二)、三 … 続きを読む

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『おもいで草々』 5話

【砥石】 うすねずみ色の長方形をした、数種類の砥石が、いつも家のどこかにあった。 子供心に刃物をよく切れるように研ぐ道具なんだと思っていた。 あんな長四角の石を、父(目呂二)は大切に扱っていた。 砥石を跨いではいけない、 … 続きを読む

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『おもいで草々』 4話

【二代目の犬】 モーフ(一代目の犬)が、いつの頃から居なくなったのか、おぼえがない。 その後クレー(粘土)と父が命名した、大型のミックス犬が、我家の一員になっていた。 あの頃は、リードなんかつけてなく、自転車の遠乗り会に … 続きを読む

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