コラボ:永楽屋ガーデン 岡田英人が創る目呂二の秋
2010年10月28日(木)〜11月3日(水・祝)
場所:村の古本屋「追分コロニー」
目呂二と故郷を同じとする、永楽屋ガーデン・岡田英人氏が、目呂二が見たであろう風景を想像し、目呂二の俳画やスケッチなどの作品と会場を創りあげた異色の作品展。
目呂二が晩年、追分の山荘“木通庵”にて描きためた俳画や浅間山のスケッチ。
東京に住む娘夫婦へ宛てた絵手紙の数々に、当時の暮らしぶりが垣間見ることができる。
古書店内らしく、関係書物や美しい装丁本などを置いた本棚もディスプレーされ、訪れた人が多角的に時間を過ごせる空間となりました。
(会場の詳細については、永楽屋ガーデン、追分コロニーのブログ参照)
“あけび(木通)”をとても好んでいた目呂二は、あけびを多く作品に残し、さらに追分の山荘にも“木通庵”と名づけるほどである。(しかし“もくつあん”と読ませるところが目呂二らしい)
今企画の一番のシンボル的なモチーフであるため、岡田氏の思いが込められた本物のアケビが印象的なエントランスになりました。
戦前より萩原井泉水(1884-1976)に共感し、自由律俳句を作り続けた目呂二。俳画には、追分に疎開してからの風景や暮らしをありのまま、感じたままに描き記している。
我流の筆字にも味わいがあり、目呂二俳画をより印象付けている。
山里の暮らしのなかで、周りにある自然の姿は常に目呂二のモチーフたる対象であり、国内外の山の風景画も多く残している。
今回は地元である浅間山の水彩スケッチ画を、箱庭に合わせて拡大パネル化して展示。
追分での暮らしぶりが窺える絵手紙は、娘家族へのものが多く、目呂二の素顔が表れている貴重な作品と言える。
その中でも草花を描いたものと、岡田氏の創ったミニ盆栽(寄せ植え)のコラボレーションは趣のある展示となった。
秋ということで、この季節にあった作品選びとなりましたが、四季を通じて作品が残っているので、また違った季節に企画できたらと思います。
ご協力いただいた追分コロニーさん、永楽屋ガーデン岡田さん、カフェにスウィーツをご提供くださったおやつあやさん、その他多くの方のご支援に深く感謝いたします。