大正モダンを駆け抜け、
昭和を美しく生きた軽井沢画人
(スローライフ・アーティスト)
2010年8月1日(日)〜15日(日)
場所:軽井沢観光会館 2Fイベントスペース
「河村目呂二とはナニモノか?」 というテーマを軸にした、目呂二ライブラリィ企画第二弾です。
多面体のクリエーターであるがゆえに、分かりにくかったその業績と人物像。
はじめて目呂二に触れる方々に、「なんだかよくわからないけど、…なんだかけっこうおもしろい!」 と感じて、「目呂二」 という名前を記憶に刻めるように…
そのような思いで企画準備いたしました。
「目呂二」の名前を広く知って頂く為に、夏の軽井沢は絶好のロケーションです。
古くから軽井沢のメインストリートであった旧道の、ほぼ中央に位置する“軽井沢観光会館”には、毎日多くの観光もしくは買い物客が、情報収集と暫しの休息に訪れます。
その建物2階のイベントスペースが会場となりました。
多くの人が出入りする入場無料スペースということで、パネル展示をメインにしてグルりと観ていだくと、目呂二の生涯と活動内容が代表作品と共に分かるようにしました。ざっくりと、大まかな流れがつかめる内容です。
目呂二を知らずに観光やお買い物の途中で立ち寄ってくださった方がほとんどでした。
遠方からお越しくださった方々も、『猫の目呂二』のことしか知らないのが普通です。
その多くの皆さんが、テキストを少し読みはじめると、“ふう~ん”に変わって、“へえ~”となり、最後には“こんな面白い人がいたのね~!”というリアクション。
じっくりと読み込んで下さった方の中には、“目呂二”のことはもちろん、“彼の生きた時代までも好きになった”と仰ってくださいました。
ほぼ期待通りの反応を感じ、皆さまのご意見を伺ったなかで、やはり目呂二の作品・活動記録は、現代を生きる我々にとって“ひとつの道標たり得る”ということを確信できました。
また、この企画は軽井沢ナショナルトラストの中島会長のご尽力、地域デザイン学の松岡温彦さんのご助言、そしてヴィラデストの玉村豊男さんのご協力、町のあちらこちらでポスター掲示を快く引き受けて下さった信州ゆかりの方々のお力添えあって開催、そして無事に終了することができました。