ねこの先生 河村目呂二展 in 谷中

ねこの先生 河村目呂二展 ポスター2011年1月6日(木)〜16日(日)
場所:東京の谷中・ギャラリー「猫町」

2010年9月25日(土)・26日(日)に愛知県瀬戸市で行われた猫祭りでの企画展の巡回展。

東京谷中は下町情緒の漂う街ですが、“猫の街”という側面を持つほど、猫関連商品を扱うお店やカフェも多い。
街のあちらこちらで猫に会えるスポットとなっている。

谷中の猫

今展示会場の『ギャラリー猫町』は猫作家さんのためのギャラリーで、2週間ごとに様々な猫アートを展示頒布している。
このギャラリーオーナーが、今企画プロデューサーであるカメラマンの板東寛司氏とフリーライターの荒川千尋さんです。
江戸時代から使われているらしい古い斜めになった石階段を上ると、ギャラリーである一軒家があります。3階建てですが、2階までをギャラリーとしています。

猫町

基本的には瀬戸での展示内容でしたが、ギャラリー猫町の会場に合わせて展示作品に多少変更しました。

ギャラリー内

1階には『芸者招き』のシリーズやMONEY=KYE(マネーキー)など目呂二の創作招き猫を展示。
復刻関連グッズも販売。

2階は奥の広いスペースを使って、“趣味の猫百種”を大きなショーケースで展示することができ、四方から小さくて細かい猫玩具の様子を鑑賞できました。

百猫

新たに目呂二作品としてお借りすることができた郷土玩具の屏風も初公開。
すの子の女子美時代からの友人への結婚祝いとして目呂二が贈ったもの。
ご親族の方が代々引き継いで、現在も大切に使われている。

野坂屏風

もうひとつ、今展示で初公開となったのが、すの子が制作した“ジャズ人形”
現存するものはほとんど無いと思われていましたが、親族と知人関係者のもとに数体が確認できました。洋服を着た大正モダンなファッションやヘアスタイル女性の人形。 “ジャズ”とは音楽のそれではなく、“モダンな”という意味で目呂二すの子はこの言葉を使っていたと思われる。
目呂二人形”と“ジャズ人形”が同時に公開されたのはおそらく初めてのことである。

ジャズ人形

2階には和室部分があり、このなかの床の間を利用して掛け軸作品を展示できた。
に座って床の間の掛け軸を観ることができる、ということは他のギャラリーではなかなか体験できないスペースであったと思う。
実際、お客様のお声を伺うと、に座ると落ち着くというお言葉をい幾つもいただきました。と床の間がある和室も、日本の大切守らねばいけない文化の一つなのではないかと、再認識させられました。
この床の間には、大作“猫百態図”と、目呂二にしては珍しい顔の猫絵掛け軸を知人関係者からお借りし、展示していました。

百猫図

期間中は晴に恵まれましたが、冷たく強い風が吹く寒い日もあり、そのような中でも多くの方がご来場下さったことに感謝申し上げます。
今回も、新たな出会いや新情報を得ることができましたので、今後の企画に役立てていきたいと思っております。
次回はどこで皆さまとお会いできますか、楽しみに活動続けて参ります。

最後に、風呂猫スタッフの皆さま、ほか遠方からご支援くださった方々ありがとうございました。