俳画 の紹介

俳画ほたるがつくばいのあたり
俳画なんにもないが ゆっくりして下されと、みぞれてくる
俳画012住みよい土地がらで   富士のみへる窓あって
俳画013里近し 山路下る
俳画014谷をまへにしていえ
いえのうしろがやま
やまがはる
俳画015ちょうちんをふきけした
にほひ ろばた むらの
しうで
俳画016
俳画017きて ないて とんでいんだ
俳画018しょうじにあまぼしのかげ はいがひとつとぶおと
俳画019濫りに大なるものを 望むべからず

俳画020句集 『自画像』

昭和52年 200部限定て刊行。
戦前より萩原井泉水(1884-1976)の自由律俳に共感し、絵筆とともに生涯に亘って句作を続けた。
整然たる五七五の音節よりも、自由律の微分的なリズムの方が、刻々と変化する自然をありのままスケッチするのにも似て、目呂二の性分に合っていたのだろう。
すの子により厳選された411の句が集録されている。